雨季の快適性を追求したモデル
2020.06.25
梅雨らしい天気が続いております。

【Cobalt Moon】
今回ご紹介いたします-Zeta LT Jacket-は、
ARC'TERYXが“雨具としての性能を最大限引き出したモデル”です。


耐水圧や透湿の数値は、雨具を選ぶ際の重要なポイントとなります。
通気するNeoShelleVentPertexShield⁺など、当店でも様々なメンブレンを取り扱ってまいりました。

それらを実際に使用する事で、メーカー発表通り、またはそれ以上の性能を感じた事もございました。
しかし、それと同じだけ、使用を繰り返す事でGORE-TEXとの違い、例えば表面素材の耐摩耗、耐久撥水加工の低さや、メンテナンス後の風合い変化、そしてARC’TERYXの立体裁断との着心地の違いを感じる事になりました。


2015年に登場したGORE-TEX C-KNIT


既存のWeave/織物ではなく、

KNIT/編物を裏地にする事で、3層構造とは思えないしなやかな着心地と、
従来比15%の透湿性アップを実現しました。


これは新たなGORE-TEXメンブレンを開発するのではなく、丸編み裏地を採用したことによる性能向上です。

他社の防水メンブレンと比べ、GOREの透湿性が劣ると言われた所以は、シェル内部が蒸れないと透湿がスタートしない為でした。実際、時間経過後の透湿量に大きな違いは無いと聞いております。

シェル内部と外気との温度差で蒸気圧が発生し透湿するので、GORE-TEXは冬季使用に向いており、高温多湿な季節では機能し難いのです。

そこでC-KNITの存在が大きく性能に反映されます。
この編物レイヤーが吸湿することで、メンブレンの透湿スピードを速めてくれます


従来比10%軽量化とソフトな着心地を実現した裏地には、実はこの様なメリットもあるのです。

他社の防水シェルを使用した際に感じたのは、表生地の劣化の早さ。
バックパックと擦れる部分や生地同士が擦れる脇下等は、撥水が落ちて保水してしまい、ものによっては毛羽立ってくるものもあり大変驚きました。


ARC’TERYXと言えば表生地の品質の高さ。
-Zeta SL Jacket-には40デニールナイロンを高密度に平織りした
{N40p-X}を使用。


ご注目いただきたいのが、素材名の(X)
これは重量に対して卓越した耐久性をもった素材だけに付く構造名
コストの関係上、本来はGORE-TEX PROを使用した厳冬期対応シェルにしか採用されません。
雨具としてだけではなく、春・秋山の寒さ対策としても活用する事を想定した素材選びです。


油分を多く含んだ頭部と首裏の汗を一時的に留める{Grease Guard}パネルも、他モデルより大きく配置。


ARC’TERYXハードシェルで唯一、ジッパー方向が逆のハンドポケット。(理由はご試着時にご説明いたします)
等々、このモデルにしか採用されていない構造も多々ございます。


これだけ素材と構造にこだわり、快適性を追求したレインウェアとしてとしてラインナップされてきましたが、
“残念ながら今季にて廃番”となります。

例年であれば来季展示会が多数開催される時期ですが、新型コロナウイルス感染症対策の為、ほとんどのメーカーが中止となりました。

影響は繊維業界や製造工場にも及んでおり、-Zeta LT Jacket-廃番の理由はその為でもあります。
最後の機会を、是非お見逃し無く。


ご紹介前に【Black】, 【Arbor】完売いたしました
プライス 58,300円(税込)
2020.06.25 12:48 | 固定リンク | 新入荷情報

- CafeNote -