グースダウンの使い分け
2018.11.01

ダウンの品質を見分ける数値の1つ{FP=フィルパワー}
数値が高い程に膨らみが大きく、空気を溜め込むので保温性が高いです。

ARC’TERYXでも{850FP White Goose Down}を使用した-Cerium-を数多くラインナップしております。

その数全6種類
-Cerium SV Hoody-
-Cerium LT Hoody-
-Cerium LT Jacket-
-Cerium LT Vest-
-Cerium SL Hoody-
-Cerium SL Jacket-

ですので、この{フィルパワー}数値が高い製品を選べば良い・・・
というわけではないのです

今シーズン目立たずひっそりと改良された

-Thorium AR Hoody- 【Black】
がそれを証明しております。

まずは“フィルパワーによる着膨れ感の違い”

{750FP Grey Goose Down}を使用しておりますので、100FPも低いじゃないかと思ってしまいますが、あえて抑えている理由は・・・着用時の着膨れ感を抑える為です。


{フィルパワー}数値が上がると各チャンバー(縫い目に分けられた部屋)がパンパンに膨らんでしまいます。

これはより熱を多く溜め込む意味で膨らんでいるのですが、動き易くは無いですし、中間着としてハードシェルの下に着ると見栄えも良くありません。

その点-Thorium AR-は各チャンバーの膨らみを抑え、まるで化繊綿の様に動き易く、ハードシェルを重ね着してもスッキリとした見た目になります。

その分、グースダウンの封入量を増やしております。
-Cerium LT Hoody-が平均100gに対して、-Thorium AR Hoody-は平均130g(Mサイズ比較)

以前、某ダウンシュラフ専門メーカーに聞いた話ですが、
「どんなに高品質なダウンでも、ある程度の封入量がないとダウンの性能を生かせない」と。

これはメリノウールにも通ずる性能話ですね。


その他“White Goose DownとGrey Goose Downを使い分ける理由”や、

“Goose DownとFeather Downの割合の違いによる性能差”等、店頭にて更に詳しくご説明いたします。

続きましてシェルの違いです。
-Cerium SV-と-Cerium LT-シリーズは【Arato 10】
-Cerium SL-シリーズは更に薄い【Arato 7】
本体重量の軽量化や圧縮力を追求した結果ですが、耐摩耗は低いといえます。


-Thorium AR Hoody-は新素材【Arato 30】を採用。
3倍太いナイロン糸をテクスチャード織りで仕上げた生地は耐久性抜群


ザイルとの摩擦、薪割りの飛び散り等、耐久性も重視したフィールドテストをクリアした、タフな生地です。

ゴム繊維を混紡せず伸縮するメカニカル・ストレッチ構造により、体の動きを妨げないだけではなく、ショルダーベルト等のストレスを分散してくれます。

ちなみに【Arato】は日本のTORAY社とARC’TERYXが共同開発したオリジナル素材です

続いては“フード封入素材の違い”です。


-Cerium LT Hoody-は本体と同じダウンを封入したフード。
後頭部にボリュームがある為、モコっとハードシェルのフードから浮き出してしまいます。


-Thorium AR Hoody-のフードは【Coreloft】を使用。


化繊綿で嵩張りを抑えてますので、StormHoodyのハードシェルと重ね着してもスッキリ収まります

実は洗濯時も生地が重なって乾き難いフードが化繊綿でありがたい。

しかもフードにだけ【Coreloft 140g/㎡】を封入。
肩・脇・袖口にはさらに薄い【Coreloft 80g/㎡】を封入。


{Down Composite Mapping}というARC’TERYX独自の適材適所構造は、天然綿と化繊綿のメリット・デメリットを知り尽くしたARC’TERYXならでは。

-Cerium-シリーズが全て細身のTrim Fitなのに対し、

-Thorium-は昔から変わらないRegular Fit

この僅かな余裕により、行動中のソフトシェル等の上から羽織る事が出来ます


これだけタフな素材を使用し、ダウン封入量も妥協せず、各所に化繊綿を使用しながら、このコンパクトな収納サイズ。拳約三つ分です。


スタッフサックは裏ポケットに連結可能で、スキーツアー中に飛ばして紛失することがありません。


顎部分は縦型に【Coreloft】を配置し、ジッパーを下げてもフードの型崩れを防止。


袖口はフラットなトリミング素材を使用し、ゴロつき感は一切ありません。


10年振りに復活した名色【Everglade】


カナダ・ブリティッシュコロンビアのHeacate海峡の深い青を表現した【Hecate Blue】

レトロな質感をもつ-Thorium AR-の素材感にぴったりの発色にもご注目ください。

-Thorium SV Hoody-
-Thorium SV Vest-
-Thorium AR Jacket-が残念ながら廃番とりました。


エディターの厳しいテストをクリアし{GEAR PATROL AWARD}を受賞しました。

あえて残され、改良された-Thorium AR Hoody-
その進化・魅力を是非ご覧ください。

カラー:Black,Hecate Blue,Everglade
サイズ:S,M
プライス 36,720円(税込)
2018.11.01 16:14 | 固定リンク | 新入荷情報

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